遺伝子組換えカイコの特徴

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遺伝子組換えカイコ技術はカイコの持つ優れたタンパク質合成能力に着目し、カイコに多量の組換えタンパク質を生産させるシステムです。
カイコの絹タンパク質の合成組織である絹糸腺で目的となるタンパク質を発現させ、目的に応じ、絹糸腺や繭から目的タンパク質を抽出します。

主な開発実績:
診断薬に使用するHIV-1 p24抗体、診断薬メーカーA社様の診断薬抗体原料、診断薬メーカーB社様の診断薬抗体原料
特許切れ抗体医薬品抗体原料(リツキシマブ)

遺伝子組換えカイコの特徴

1.多量のタンパク質を安価に生産
カイコが有する絹タンパク質合成能力を利用することで、多量の目的タンパク質を安価に生産することが可能です。カイコに組み込んだ遺伝子は安定的に世代間に引き継がれるため、カイコを交配して増やすだけで容易にスケールアップすることができます。

2.精製が容易
絹糸は、糸の本体であるフィブロイン繊維と、その周りを取り囲むように存在する糊状のセリシンより構成されています。糊状のセリシン中に存在する目的タンパク質は、繭を中性緩衝液等に浸漬するだけで簡単に抽出することができます。一方、セリシンやフィブロインは緩衝液に溶け出すことはないため、目的タンパク質を高純度で回収でき、後工程でのタンパク質精製を容易にします。

3.翻訳修飾や多量体形成が可能
カイコは、大腸菌や酵母等の微生物とは異なり、高度に進化した真核動物であるため、糖鎖修飾やジスルフィド結合を含むタンパク質翻訳後修飾能を有します。さらに、目的タンパク質の発現組織である絹糸腺は、高分子の絹タンパク質を合成することに特化した組織であるため、分子量が大きく複数のサブユニットから形成される多量体タンパク質でも合成可能です。

カイコの特徴

研究成果有体物 (ハイブリッドーマ)の提供

基盤技術:遺伝子組み換えカイコ(TGカイコ)による有用タンパク質生産系システム

遺伝子組み換えカイコ(TGカイコ)による有用タンパク質生産系システム

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